職務経歴書の書き方|転職エージェントに丸投げするな
氷室レイ
「職務経歴書のテンプレート送りますね」
転職エージェントにそう言われて、送られてきたWordファイルを埋める。職歴を時系列で書いて、「コミュニケーション能力を活かし」と書いて、「即戦力として貢献したい」で締める。
人事はこの構成の職務経歴書を1日に何十通も読んでいる。
自分はメーカーで10年、申請業務をやっていた。転職活動を始めたとき、エージェントに言われるまま書いた最初の職務経歴書は、まさにこの構成だった。書類選考で3社連続落ちた。
テンプレ職務経歴書が落ちる理由
テンプレが悪いのではない。テンプレを埋めただけの職務経歴書が悪い。
テンプレの構成(時系列 → 業務内容 → スキル → 自己PR)は正しい。問題はその中身が、どの業界の誰が書いても同じ文章になることだ。
「チームワークを大切にしながら業務に取り組んでまいりました」。これはメーカーの自分が書いても、金融業界の誰かが書いても、全く同じ一文になる。人事はこれを読んで何を判断できる?何も判断できない。
「何をやったか」ではなく「何が変わったか」を書く
人事が読みたいのは業務内容の羅列ではない。あなたがいたことで何が変わったかだ。
Before(業務内容の羅列):
製造業の製品認証試験の品質管理業務を担当。関連認証機関への申請書類の作成・提出を行い、社内関係部署との調整を実施。
After(変化を書く):
認証申請プロセスをExcelマクロで半自動化し、1件あたりの申請準備時間を3日→1日に短縮。年間120件の申請を処理する中で、書類不備による差し戻し率を15%→2%に改善。
同じ仕事をしていても、Afterは「この人がいたことで何が変わったか」が数字で分かる。
異業種転職の職務経歴書で一番大事なこと
同業種への転職なら、業界用語がそのまま通じる。異業種転職はそうはいかない。
自分はメーカーからDX・業務改善領域への転職だった。「製品認証試験」「適合証明」と書いても、IT業界の人事には何のことか分からない。
異業種転職で大事なのは翻訳だ。業界固有の業務を、汎用的なスキルに翻訳する。
- 「製品認証申請」→「規制対応の書類管理プロセスの設計と運用」
- 「省庁との折衝」→「外部ステークホルダーとの調整・交渉」
- 「Excelマクロで申請書を半自動化」→「業務プロセスの自動化(VBA)による工数削減」
翻訳前はメーカーでしか通じない。翻訳後はどの業界でも通じる。
職務経歴書をAIに診断させる
自分の職務経歴書の何がダメか、自分では分からない。友達に見せても「いいんじゃない?」で終わる。転職エージェントは「もう少し具体的に」としか言わない。
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