公開
ソディックの将来性は?赤字後の業績と会社の計画を有価証券報告書で確かめる
執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)
記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。
ソディックは、放電加工機(電気の放電で金属を溶かして取り除き、形を作る機械)などの工作機械や、プラスチックの射出成形機、製麺機などの食品機械を作る会社です。1976年に横浜市で設立され、放電加工機の開発・製造・販売から始めました。
2023年12月期は、経常損益と当期純損益が赤字でした。このページでは、2026年3月27日に提出された有価証券報告書(2025年12月期)から、その後の回復と、会社が挙げている課題・計画を見ていきます。決算は12月で、2025年12月期は2025年1月から12月までの1年間です。次の2026年12月期の有価証券報告書は、2027年3月ごろに出る見込みです。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。
数字で見るソディック
- 業績:2025年12月期の売上高は805.7億円で、前の期より9.4%増え、5年間で最も高くなりました。営業利益(本業のもうけ)は42.2億円で89.4%増、経常利益は44.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益は9.7%増です
- 増えた理由:会社は、売上高は主に中華圏での工作機械の需要の回復で増え、営業利益は増収の効果と構造改革の進展などで増えたとしています
- 受注:受注高(その期に受けた注文の額)は22.6%増えました。2025年12月末の時点の受注残高(注文を受けて、まだ売上になっていない分)は38.4%増です。どちらも工作機械・産業機械・食品機械の3事業の合計で、その他の事業と、サービス・消耗品などの受注は含みません
- 財務:自己資本比率(資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は58.1%で、5年間は55.2〜58.5%で推移しています
5年間の業績
| 決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | 自己資本比率 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月期 | 751.7億円 | 85.9億円 | 65.9億円 | 55.2% | 3,683人 |
| 2022年12月期 | 805.0億円 | 82.8億円 | 60.2億円 | 58.5% | 3,746人 |
| 2023年12月期 | 671.7億円 | −12.6億円 | −46.0億円 | 57.5% | 3,562人 |
| 2024年12月期 | 736.7億円 | 36.3億円 | 41.2億円 | 58.2% | 3,417人 |
| 2025年12月期 | 805.7億円 | 52.3億円 | 45.1億円 | 58.1% | 3,272人 |
グループ全体(連結)の値です。当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益(損失の年は当期純損失)です。−は損失(赤字)です。数値の出典:有価証券報告書
2023年12月期は、売上高が前の期より16.5%減り(計算)、経常損失12.6億円、当期純損失46.0億円の赤字でした。赤字の理由は、今回の有価証券報告書には書かれていません。2024年12月期に黒字に戻り、2025年12月期の売上高は2022年12月期を上回りました。経常利益と当期純利益は、2021年12月期と2022年12月期の水準に届いていません。
会社は、「中国市場依存脱却」「選択と集中」などを方針に、グループ全体で構造改革を進めているとしています。工作機械では、中国の蘇州工場の生産を主に厦門(アモイ)工場へ集めました。特別損失の「事業構造改善費用」(構造改革の費用)は、2024年12月期が9.9億円、2025年12月期が5.7億円です。大きいものは、2024年12月期が蘇州の工場の移転・縮小に伴う減損損失(資産の価値を引き下げた損失)3.7億円と社宅の売却損3.6億円、2025年12月期が事業所の撤退に伴う在庫の評価損など3.6億円です(どの事業所かは書かれていません)。どちらの年にも、「生産体制の最適化」を目的とした人員整理に伴う特別退職金(通常の退職金とは別に払う退職金)が入っています(2.2億円と1.7億円)。ソディック単体の同じ費用には、特別退職金は入っていません。
連結の従業員数は、5年間で最も多かった2022年12月期の3,746人から、2025年12月期は3,272人になりました(474人減、計算)。子会社を含まないソディックだけ(単体)では、同じ期間に1,087人から1,173人に増えています。人員整理の人数や、どの会社・地域で従業員が減ったかは、有価証券報告書には書かれていません。
事業ごとの状況
売上高はグループ外の顧客への売上、利益は営業利益の段階の数字です(2025年12月期)。
- 工作機械(放電加工機・マシニングセンタ・金属3Dプリンタ・レーザー加工機など):売上高583.3億円(13.6%増)で、全体の72.4%です(計算)。利益は54.7億円(前の期は34.5億円)。会社は、日米欧の自動車関連は低迷が続いた一方、中華圏でスマートフォン、データセンター向けの光コネクタ(光ファイバーをつなぐ部品)、電子部品、半導体などの需要が好調だったとしています。航空宇宙関連の需要も堅調で、売上高は大きく増えたとしています。利益は、中国での生産の集約や工場の稼働率の向上などで増えたとしています。受注高は31.8%増です。2025年5月には、イタリアの金属3DプリンタメーカーPrima Additive(現AltForm)の株式を買い増して子会社にしました(取得原価36.9億円)。会社は、製品の充実や販路の拡大などに取り組むとしています
- 産業機械(射出成形機など):売上高97.3億円(1.8%増)、利益5.2億円(前の期は8.2億円)。自動車関連の需要は低調だったものの、データセンター向けの光コネクタやコンタクトレンズの需要が続き、売上高が増えたとしています。利益は、人件費や研究開発費の増加などの影響もあって減ったとしています
- 食品機械(麺製造プラント・製麺機・包装米飯製造装置など):売上高69.5億円(9.7%減)、利益9.8億円(前の期は9.7億円)。中華圏で無菌包装米飯(パックご飯)の製造装置の競争環境が変わって販売が減り、売上高が減ったとしています。利益は、利益への貢献が大きい製品の販売もあって増えたとしています。受注高は14.3%減です
- その他(プラスチック成形品、リニアモータ応用製品、セラミックス製品、LED照明など):売上高55.6億円(9.9%増)、利益4.3億円(前の期は3.2億円の損失)。売上高は半導体製造装置向けのセラミックス製品を中心に増え、利益は金型成形の事業の経費削減や安定した稼働などで黒字になったとしています
利益の面では、本社の費用など、どの事業にも振り分けていない分(調整額)が31.7億円のマイナスです。売上高のうち、保守サービス・消耗品は165.9億円(20.6%、計算)です。
地域ごとの売上
顧客の所在地で分けると、2025年12月期の売上高は中華圏(中国・台湾など)が271.6億円で最も多く、前の期より26.1%増えました(計算)。うち中国は238.7億円で、売上高の29.6%です(前の期は25.7%、計算)。日本は231.6億円、北・南米は129.9億円、その他アジアは99.4億円、欧州は73.2億円で、海外が71.3%を占めます(計算)。
「事業等のリスク」では、中国を主要な顧客市場の一つとし、中国市場の景気や競争環境の変化が業績に与える影響は、ほかの地域より大きくなる可能性があるとしています。会社は対応として、中国向けの製品を中国で生産するなどのほか、販売と生産の拠点の分散を進めているとしています。
会社が挙げている課題と計画
将来に関することは、2025年12月末の時点で会社が判断したものだとしています。
- 中期経営計画:2026年12月期〜2029年12月期の計画で、2029年12月期に売上高1,000億円、営業利益100億円、ROE(自己資本に対する当期純利益の割合)8.0%を目標にしています。2025年12月期は売上高805億円、営業利益42億円、ROE5.2%でした。今の期(2026年1月からの2026年12月期)について、会社は有価証券報告書の時点で、売上高885億円、営業利益55億円を予想していました
- 事業の方針:工作機械では、米国・欧州・インド・メキシコなどでの販売の強化を続け、生成AIの普及で設備投資が増えているデータセンター向けの光通信デバイスなどで需要が広がると見込み、保守サービスや消耗品の販売も強めるとしています。食品機械では、麺・米飯に次ぐ第3の柱として菓子や惣菜などの分野に広げるとしています
- 外部の会社との連携:2025年7月に、アドバンテッジアドバイザーズ(現在はアドバンテッジパートナーズ)と事業提携の契約を結びました。同じ日に発行を決めた新株予約権と転換社債型新株予約権付社債(あとで株式に換えられる社債)は、同社がサービスを提供するファンドが引き受けて持っています。会社は同社を、経営管理やM&A(企業の買収・合併)などの知見を持つ会社としています。工作機械の事業の成長を速めるため、「販売力強化」「ソリューション強化」「在庫適正化」「M&A」などのプロジェクトに取り組んでいるとしています
- 主なリスク:「事業等のリスク」では、工作機械と産業機械の受注は顧客の設備投資に直接結びつくため、景気の動きにとても敏感だとしています。熟練した技術者・技能者が高い年齢層にかたよっていて、技術・技能の承継が想定どおりに進まない場合の影響も挙げています
働く人に関わる数字
平均年間給与から男性の育児休業取得率までは、子会社を含まないソディックだけ(単体)の値です(2025年12月期)。
- 平均年間給与:619.7万円(賞与と、残業代などの基準外賃金を含む)
- 平均年齢・勤続年数:42.3歳、14.4年(従業員1,173人)
- 管理職に占める女性の割合:4.0%。国内の連結子会社を含めると4.9%で、目標は2026年までに5%です
- 男性の育児休業取得率:68.2%(法律で定める「育児休業等の取得割合」で、育児目的の休暇は含まない数え方)。国内の連結子会社を含めると69.2%で、目標は2027年までに100%です
- 従業員満足度:単体のES(従業員満足度)のスコアは41で、目標は2026年までに偏差値55以上です。会社はスコアで「階層間の意思疎通」を課題と認識し、2025年度(2025年12月期)に、経営層と現場の社員が直接話すタウンホールミーティングを新たに行ったとしています
- 有給休暇・残業・離職:有給休暇の取得率、残業の時間、離職率は、この有価証券報告書に載っていません
- 初任給・募集人数:会社の採用サイトには載っていませんでした。採用サイトは、新卒の応募をマイナビで受け付けるとしています(2026年9月30日確認)
- 勤務地・休日:採用サイトでは、勤務地は横浜・加賀と全国の営業拠点(募集職種によって異なる)、実働7時間30分、週休2日(土曜の出社が年に数回)としています。年間休日は122日で、2023年の値です。新卒の配属は、入社後に経営幹部との配属面談で決めるとしています
有価証券報告書では分からないこと
有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさ、転勤の多さ、職場の雰囲気は分かりません。構造改革で、どの拠点や部署の仕事がどう変わったかも分かりません。説明会やOB・OG訪問で、配属されそうな部署の人に直接聞いてみてください。
志望動機で「将来性」を書くときは
「ものづくりの高度化が進むから」だけでは、ほかの工作機械メーカーにも言える理由になります。どの製品のどんな仕事に関心があり、自分の研究や経験をどう生かしたいかまでつなげると、ソディックを選ぶ理由になります。会社が強めるとしている海外の販売や保守サービスと結びつける書き方もあります。
ほかの工作機械メーカーとの比較は工作機械メーカー7社の一覧、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。ソディックの志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。
このページの数字は、2026年9月30日時点で最新の有価証券報告書(2025年12月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。勤務地・休日などと新卒の応募の受け付け方は公式の採用サイトによります(2026年9月30日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。