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東レの将来性は?業績と会社の課題を有価証券報告書で確かめる

執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)

記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。

東レは、ナイロン・ポリエステル・アクリルなどの合成繊維や、樹脂・フィルム、炭素繊維、水処理に使う膜、医薬品・医療機器などを作る会社です。1926年に東洋レーヨンとして設立され、1970年に今の社名になりました。

このページでは、有価証券報告書(2026年3月期)で確かめられる数字から、東レの今の姿と、会社自身が挙げている課題と計画を見ていきます。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。

数字で見る東レ

  • 売上:2026年3月期の売上収益は25,850.8億円で、前の期より0.9%増えました。4年前(2022年3月期)の約1.16倍です(計算)
  • 営業利益:972.2億円で、23.7%減りました。会社は、韓国の子会社のバッテリーセパレータフィルム(電池に使うフィルム)の事業で、減損損失(資産の価値を引き下げた損失)を計上したことなどを挙げています
  • 事業利益:会社が目標や事業ごとの成績に使う利益で、営業利益から、減損損失などの「非経常的な要因により発生した損益」を除いたものです。1,419.1億円で、0.6%減りました
  • 当期利益:親会社の所有者に帰属する当期利益は795.2億円で、2.1%増えました
  • 財務:親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率にあたるもの。資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は51.8%で、前の期より0.1ポイント下がりました

5年間の業績

決算期売上収益税引前利益当期利益親会社所有者帰属持分比率従業員数
2022年3月期22,285.2億円1,203.2億円842.4億円46.2%48,842人
2023年3月期24,893.3億円1,118.7億円728.2億円48.1%48,682人
2024年3月期24,646.0億円595.7億円219.0億円50.1%48,140人
2025年3月期25,632.8億円1,142.9億円779.1億円51.9%47,914人
2026年3月期25,850.8億円1,076.0億円795.2億円51.8%46,294人

グループ全体(連結)の値で、国際会計基準(IFRS)です。税引前利益は、税金を引く前の利益です。当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益です。数値の出典:有価証券報告書

2024年3月期は、前の期と比べて税引前利益が46.8%減、当期利益が69.9%減と、大きく減りました(計算)。2025年3月期には、どちらも2023年3月期を上回っています。2024年3月期に減った理由と、2025年3月期に増えた理由は、今回の有価証券報告書には書かれていません。

事業ごとの状況

売上収益は外部の顧客への売上、利益は事業利益です(2026年3月期)。会社は、事業利益の増減を、販売数量の面(原文は「数量差」)、価格の面(「価格差」)、費用などの面(「費用差ほか」)などに分けて示しています。

  • 繊維(ナイロンなどの糸・綿、織物・編物、不織布、人工皮革など):売上収益10,511.0億円(4.0%増)で、全体の40.7%です(計算)。会社は、衣料用途は欧州市場の低迷や海外品との競争の激化の影響が続いたものの総じて堅調で、産業用途は自動車用途をはじめ市況に停滞感があったとしています。事業利益は680.4億円(6.0%増)で、増減の内訳では販売数量の面で45億円増えています。会社は、産業用途ではコストの改善に努めたとしています
  • 機能化成品(樹脂、フィルム、ファインケミカル、電子情報材料など):売上収益8,944.2億円(5.3%減)で、34.6%です(計算)。会社は、樹脂は自動車用途の市況低迷で伸び悩み、ケミカルも市況悪化の影響を受けたとしています。フィルムは電子部品関連などの需要が伸びた一方、バッテリーセパレータフィルムの販売が低迷したとしています。電子情報材料は新製品の販売が伸びた一方、有機ELの材料などが中国でのパネル需要の低迷や競争の激化の影響を受けたとしています。事業利益は562.9億円(6.2%減)で、増減の内訳では、価格と販売数量の面では増えた一方、費用などの面で112億円減っています
  • 炭素繊維複合材料(炭素繊維とその複合材料・成形品):売上収益3,000.7億円(前の期と横ばい)で、11.6%です(計算)。会社は、航空宇宙用途は順調に回復している一方、一般産業用途は圧力容器用途などで調整局面となり、風力発電の翼の用途も回復が遅れたとしています。事業利益は176.4億円(21.7%減)です。増減の内訳では、販売数量の面で103億円増えた一方、価格の面で66億円、費用などの面で85億円減っています。会社は、全社の価格の面の減益(22億円)の主な理由に、この事業の価格競争の激化を挙げています
  • 環境・エンジニアリング(水処理用の膜とその機器、総合エンジニアリング、マンションなど):売上収益2,669.0億円(12.8%増)で、10.3%です(計算)。会社は、水処理は中東向けの逆浸透膜(海水を真水にすることや、飲み水を作ることに使う膜)や国内のプラント建設事業が堅調だった一方、中国の市況低迷や競争の激化の影響を受けたとしています。エンジニアリング事業は、エンジニアリングと建設の子会社が堅調だったとしています。事業利益は288.2億円(11.2%増)で、会社は、中東向けの逆浸透膜を中心に販売数量が増えたとしています
  • ライフサイエンス(医薬品、医療機器):売上収益524.2億円(1.4%減)です。会社は、医薬は海外で中国を中心に販売が伸びた一方、国内は後発医薬品(ジェネリック医薬品)が広がった影響を受け、医療機器は血液透析に使うダイアライザーやカテーテルなどの販売が伸び悩んだとしています。事業利益は1.1億円の損失(前の期は7.7億円の損失)で、会社は、医療機器で高付加価値品への切り替えとコストの削減に努めたとしています。増減の内訳では、費用などの面で12億円よくなり、販売数量の面では8億円悪くなっています
  • その他(分析・調査・研究などのサービス):売上収益201.6億円、利益24.7億円

利益には、このほか、事業の間の取引の消去と、どの事業にも配分していない本社の研究費からなる調整額−312.3億円があります。億円に直した端数のため、売上収益も利益も、足した値は全体と0.1億円ずれます。

機能化成品では、事業利益に入らない減損損失を318.0億円計上しました。そのうち250.7億円は韓国のバッテリーセパレータフィルムの生産設備で、会社は、電気自動車(原文は「EV」)の市場の低迷などで、車載用途を中心に収益性が下がったためとしています。

顧客の所在地で分けると、売上収益の59.6%が日本以外です(計算)。地域別の割合は、日本40.4%、中国19.1%、中国以外のアジア19.2%、欧米ほか21.3%です(いずれも計算)。

会社が挙げている課題と中期経営課題

  • 前の中期経営課題の結果:中期経営課題(東レでの中期経営計画の呼び名)「プロジェクト AP-G 2025」(2023〜2025年度=2024年3月期〜2026年3月期)の最終年度の目標は、売上収益28,000億円、事業利益1,800億円でした。実績は25,850.8億円と1,419.1億円で、目標に届きませんでした。会社は、2023年度以降に構造改革や「戦略的プライシング」(価格の是正や販売構成の改善など)の効果が出て、2025年度(2026年3月期)の売上収益と事業利益は2022年度(2023年3月期)より増えたとしています。一方で、目標に届かなかった主な理由には、中国の競合の台頭による競争の激化や保護主義の加速、インフレの急速な進行などの影響で、数量が目標に届かなかったことを挙げています
  • 新しい中期経営課題:「IGNITION 2028」(2026〜2028年度=2027年3月期〜2029年3月期)では、今ある設備からの利益を最大にすることや、利益率の低い事業の構造改革などを挙げています。2028年度(2029年3月期)の財務目標は、ROIC(事業に投じたお金に対する、税金を引いたあとの事業利益の割合)約7%と、ROE(株主のお金を元手に、どれだけ利益を上げたかの割合)約8%です。その前提は売上収益30,000億円、事業利益2,300億円などで、為替は1ドル150円としています。2025年度(2026年3月期)の実績は、ROICが4.7%、ROEが4.5%でした。目標は、2026年3月末の時点で会社が判断したものです
  • 事業ごとの方針:繊維では、衣料用の一貫型事業(繊維から縫製品までを手がける事業)とエアバッグ事業を成長の柱(原文は「成長ドライバー」)としています。炭素繊維複合材料では、航空用途でボーイング787の生産機数の回復を想定し、航空、宇宙・防衛の用途で顧客の基盤を広げ、中間基材の販売を強めるとしています。水処理事業と医薬・医療事業は、合わせて「水処理・ヘルスケア」のセグメント(事業の区分)としました。このページの事業の区分は、2026年3月期のものです
  • 期末の後の出来事:2026年5月29日に、機能化成品の子会社・曽田香料について、東レが持つ株式(66%)をすべて売る契約を結びました。関係当局の承認などを前提に2027年3月期の上半期に終える予定で、約80億円(税引後)の売却益を見込んでいるとしています
  • 主なリスク:2026〜2028年度に優先して対応するリスクに、原材料の調達が滞るなどして製品を供給できなくなるリスクと、サイバー攻撃で事業が止まるリスクを挙げています。輸出入の規制や関税の引き上げなどのリスクも挙げています

働く人に関わる数字

初任給・募集・有給休暇を除き、この節の数字は子会社を含まない東レだけ(単体)の値です。

  • 平均年間給与:838.4万円(賞与と、残業代などの基準外賃金を含む)。前の期より2.2%増えています
  • 平均年齢・勤続年数:40.8歳、17.4年(従業員7,027人)
  • 男性の育児休業取得率:92.8%(育児を目的とした休暇を含めた数え方です)
  • 管理職に占める女性の割合:6.9%で、2030年度(2031年3月期)に10.0%を目標にしています
  • 基本給の引き上げ:管理職ではない組合員の一人平均で、2026年度(2026年4月からの今の期)は20,305円(5.77%)です。定期昇給とベースアップ(給与の水準の引き上げ)の合計です
  • エンゲージメント:会社の指標「EXスコア」(一人ひとりの期待と実感、その差を測る、組織の状態の指標)は、2025年度(2026年3月期)に67.0で、前の年度より0.9ポイント上がりました。毎年前の年度より上げることを目標にし、長期経営方針では2035年に70以上を目指すとしています
  • 有給休暇:採用ページのよくある質問では、社員の年休の取得率は「近年90%程度で推移」としています。対象の範囲や年度は書かれていません
  • 初任給:学部卒程度288,500円、修士了程度307,600円、博士了程度349,580円(2026年度の額で、これから入社する人の額とは限りません)
  • 募集:2027年度新卒採用の募集区分はGコース(将来の経営幹部層や高度専門職を目指すコース)で、職種は技術系(研究開発・生産技術など)と事務系(営業・管理部門)です。国内外の拠点に赴任・転勤できることが、応募の資格の1つです。採用予定の人数は載っておらず、大卒の採用実績は2026の欄で技術系120名、事務系42名です。2027年度のエントリーは受付を終え、2028年度新卒採用のマイページ登録が始まっています(公式の採用ページ、2026年9月30日確認)

公式の募集要項

有価証券報告書では分からないこと

有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさ、転勤の多さ、職場の雰囲気は分かりません。離職率や残業の時間の数字も、今回の有価証券報告書には載っていません。採用ページのよくある質問では、配属は入社後に本人の希望や適性などから決めるとし、OB・OG訪問の仲介はしていないとしています。説明会や社員懇談会で、関心のある事業の人に直接聞いてみてください。

志望動機で「将来性」を書くときは

「素材はいろいろな製品に使われるから」だけでは、ほかの素材メーカーにも言える理由になります。会社が力を入れるとしている分野(衣料用の一貫型事業やエアバッグ、炭素繊維の航空用途、水処理など)のうち、どれに関心があり、自分の研究や経験をどう生かしたいかまでつなげると、東レを選ぶ理由になります。

ほかの素材・化学メーカーとの比較は化学メーカー8社の一覧、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。東レの志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。

このページの数字は、2026年9月30日時点で最新の有価証券報告書(2026年3月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。初任給と募集の内容などは公式の採用ページによります(2026年9月30日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。

お祈り診断

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