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ディスコはやばい?将来性を有価証券報告書の数字で確かめる
執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)
記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。
このページは、半導体の製造装置を作る株式会社ディスコ(有価証券報告書の提出会社)についてです。同じ読みの別の会社もありますが、このページで扱うのは東京都大田区に本店を置くこの会社です。
ディスコは、主に半導体のウェーハ(回路を作る円い薄い板)を切る・削る・磨くための装置(精密加工装置)と、装置に取り付けて使う砥石などの消耗品(精密加工ツール)を作っています。「やばい」は、悪い意味にも、すごいという意味にも使われる言葉です。
このページでは、有価証券報告書(2026年3月期)で確かめられる数字から、ディスコの今の姿と、会社が挙げる課題を見ていきます。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。
数字で見るディスコ
- 売上:2026年3月期の売上高は4,368.9億円で、前の期より11.1%増え、4年前(2022年3月期)の約1.72倍です(計算)
- 利益:営業利益(本業のもうけ)は1,849.9億円(10.9%増)で、売上高の42.3%にあたります。経常利益は9.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益は9.4%増です
- 利益が増えた理由:会社は、製品と用途の構成の変化でGP率(売上高に対する粗利益の割合)がわずかに下がり、人件費や研究開発費も増えたとしています。それでも、売上高の増加と高付加価値製品の収益への寄与で増収増益になったとしています
- 受注:受注高(その期に受けた注文の額)は、有価証券報告書に載っていません。短期の受注は顧客の投資で大きく変わり、中長期の業績を予測する指標として適切とは限らないためとしています
- 主な相手先:売上高の10%以上を占める相手先は、Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)だけです。同じ企業グループへの売上を含めて11.0%で、前の期は10%未満でした
- 財務:自己資本比率(資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は78.9%で、表の5年間でいちばん高い値です。2026年3月末の時点で、社債と借入金はありません
5年間の業績
| 決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | 自己資本比率 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 2,537.8億円 | 924.5億円 | 662.1億円 | 72.3% | 4,258人 |
| 2023年3月期 | 2,841.4億円 | 1,123.4億円 | 828.9億円 | 74.0% | 4,553人 |
| 2024年3月期 | 3,075.5億円 | 1,223.9億円 | 842.1億円 | 72.9% | 4,886人 |
| 2025年3月期 | 3,933.1億円 | 1,689.4億円 | 1,238.9億円 | 75.1% | 5,256人 |
| 2026年3月期 | 4,368.9億円 | 1,849.4億円 | 1,355.2億円 | 78.9% | 5,547人 |
グループ全体(連結)の値です。当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益です。数値の出典:有価証券報告書
表の5年間、売上高・経常利益・当期純利益は毎年増えています。
売上の中身(製品と地域)
事業の区分(セグメント)は精密加工システム事業の1つだけです。2026年3月期の製品群ごとの売上高は次のとおりです。
- 精密加工装置(ダイシングソー・グラインダなど):売上高2,739.6億円(9.8%増、計算)で、全体の62.7%です(計算)
- 精密加工ツール(ダイシングブレードなど):売上高949.8億円(10.6%増、計算)で、全体の21.7%です(計算)
- その他:売上高679.6億円(17.3%増、計算)。何が入るかは書かれていません
会社は、精密加工装置の出荷は高性能半導体向けの高付加価値製品を中心に好調で、精密加工ツールの出荷も顧客の設備の稼働率などに連動して高い水準だったとしています。
顧客の所在地で分けると、売上高の89.6%が海外で、中国が30.9%、台湾が26.9%です(計算)。前の期と比べると、台湾は57.8%増え、韓国は21.9%、米州は27.9%減りました(計算)。地域ごとの増減の理由は書かれていません。
Will会計とコミット制度
どれも有価証券報告書に書かれた仕組みです。
- Will会計:社内通貨「Will」で、業務やサービス、備品などをすべて金額に換算し、収支を管理する独自の管理会計(社内向けの損益の管理)です。従業員はやりたい業務でWillを稼ぎ、Willを払えば役職がなくても他の人に業務を頼めます
- 失敗の責任と賞与:業務上のミスや開発の失敗は、上司からの叱責ではなく、個人Will会計上の損失という形で責任を取るとしています。成果はWillの収入として現れ、個人Will会計の収支は自分の賞与に反映されるとしています
- 異動と配属:異動したい人は、行きたい部署と交渉し、合意できれば異動できます。新卒の総合職は、新人研修の後に「アプリケーション大学」に配属され、複数の部署の業務をしながら配属先を探し、部署と合意できれば配属されます
- コミット制度:ディスコと一部の子会社にある、全力で働くことと、周囲との信頼関係を保つことを自ら約束する仕組みです。正社員なら誰でも選べ、選んだ人には月額10万円からの手当が出ます。コミットを選ぶ条件は、全力で働く姿勢や信頼関係の維持が果たされていないと判断された場合には退職すると約束することだとしています。この期は、ディスコの正社員の75%超がコミットの意思表示をしたとしています
市場の見方と、会社が挙げている課題
- この期の市場:会社は、生成AIの需要拡大でデータセンター向けの投資が拡大したとしています。先端ロジック(最先端の計算用の半導体)やHBM(高帯域幅メモリ)など高性能半導体向けの需要が高い水準だったとしています。一方、パワー半導体(電気の変換や制御に使う半導体)向けは電気自動車の需要の鈍化を背景に低調だったとしています
- これからの見方:会社は、情報通信技術の進展などで、AIや自動運転技術などの分野で自社の技術の用途が広がると見込んでいます。脱炭素社会への移行を背景とした半導体需要の高まりで、中長期的に製品の需要が拡大すると考えているとしています
- リスク:会社は、半導体はシリコンサイクル(需給のバランスで市況が上下する景気の波)の影響を受け、顧客が設備投資の凍結や減産をすると業績に悪影響が出るおそれがあるとしています。精密ダイヤモンド砥石に替わる加工技術が生まれた場合の影響も挙げています。本社と生産拠点がある東京都大田区・広島県・長野県での災害や、為替の変動(国内で作って輸出)なども挙げています。販売先の地域や顧客の集中、輸出規制を名指しした項目はなく、「その他」に戦争・テロや法令・政府による規制などを挙げています
- 中長期の目標:中期経営計画に当たる「DISCO VISION 2030」は、2030年度末(2031年3月末)の到達点を、数字に偏らずに定めたものです。数値の目標の1つは、4年累計の連結経常利益率(売上高に対する経常利益の割合)20%以上を保つことです。2026年3月期時点で41.4%となり、10期連続で達成したとしています
- 課題:装置・消耗品・アプリケーション技術(装置と消耗品を組み合わせ、最適な加工条件を導く技術)を背景に、総合的な解決力を早く提供する仕組みづくりなどを進めるとしています
- 投資:全社の研究開発費は341.6億円(7.8%増、計算)です。広島県呉市の郷原工場(予定総額359.0億円、2028年4月完了予定)を建設しています。2022年に開設した羽田R&Dセンターでも、研究開発設備など(予定総額128.0億円、2027年12月完了予定)を建設中です。どちらも自己資金です。主な目的は事業継続への対応力の強化と合理化で、完成後は研究開発と生産の能力が増えるとしています
働く人に関わる数字
平均年間給与から男性の育児休業取得率までは、子会社を含まないディスコだけ(単体)の値です(2026年3月期)。単体の従業員は3,687人で、グループ全体(連結)の66.5%です(計算)。
- 平均年間給与:1,879.6万円(賞与と、残業代などの基準外賃金を含む)。前の期より12.4%増えています
- 等級ごとの給与:総合職の5つの等級で平均年間給与がいちばん低い等級1は、男性1,414.1万円・女性1,284.3万円です(参考の表)。何年目の人が入るかは書かれていません
- 平均年齢・勤続年数:37.2歳、10.6年
- 男性の育児休業取得率:97.6%(法律で定める「育児休業等の取得割合」で、育児目的の休暇は含まない数え方)
- 管理職に占める女性の割合:単体は7.4%です。グループ全体は14.3%で、2030年度末(2031年3月末)に17.4%以上を目標にしています
- 従業員満足度:グループ(出資先の関連会社1社を除く)の調査で、「当社で働いていることに満足している」への肯定回答率は96.5%です(目標は80%以上)
- 初任給:東京本社採用の総合職は、大学卒379,900円、修士修了393,420円、博士修了419,610円です。都市手当とコミット手当を含み、残業代は別です。コミット手当を申請しない場合、大学卒は279,900円です。何年度の額かは書かれていません
- 賞与:会社は、従業員の賞与を連結経常利益率に連動させているとしています。採用ページでは年4回で、2024年度の実績は17.50か月分(過去10年の平均14.67か月分)、下限は年4.0か月分です。よくある質問では、景気が年収に影響するのは事実とし、不景気でも人員削減に頼らない制度設計だとしています
- 募集:東京本社の新卒は、2027年4月以降に出社勤務できる人が対象で、2025年度の採用実績は132名(総合職120名・事務職12名)です。広島と長野の新卒は技能職(工場の基幹社員と位置づける職群)だけの募集です(公式の採用ページ、2026年9月30日確認)
有価証券報告書では分からないこと
有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさや職場の雰囲気、Will会計の下での一人ひとりの評価は分かりません。コミット制度で、約束が果たされていないと誰がどう判断するのかや、その条件で退職した人の数も書かれていません。残業時間、離職率、有給休暇の取得率も載っていません。
採用ページのよくある質問では、平均残業時間50.6時間(2024年度実績)は製造業の平均より多く、「毎日定時で帰りたい」人などには適さないとしています。1か月あたりの値かどうかと、対象の範囲は書かれていません。会社は、残業のタイミングなどは個人の裁量で、自らの意思で残業した結果だとしています。新卒3年目以内の離職率は5.9%(2023年3月31日時点)としています。説明会やOB・OG訪問で、希望する職種の人に直接聞いてみてください。
志望動機で「将来性」を書くときは
「半導体が伸びているから」だけでは、ほかの半導体製造装置メーカーにも言える理由になります。ディスコは、切る・削る・磨くの3つの技術の領域から外れずに事業を行うとしています。どの製品のどんな仕事に関心があり、自分で仕事を選ぶ仕組みの中で何をしたいかまでつなげると、ディスコを選ぶ理由になります。
ほかの半導体製造装置メーカーとの比較は半導体製造装置メーカー8社の一覧、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。ディスコの志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。
このページの数字は、2026年9月30日時点で最新の有価証券報告書(2026年3月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。初任給と募集の内容、賞与の月数、残業時間と離職率は公式の採用ページによります(2026年9月30日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。