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フジクラの将来性は?業績と会社の計画を有価証券報告書で確かめる

執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)

記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。

フジクラ(株式会社フジクラ)は、光ファイバや光ケーブル、光部品などの情報通信の製品を中心に、電子部品や自動車用のワイヤハーネス(車の中の配線をまとめた部品)、電力ケーブルなどを作る会社です。名前の似た藤倉化成や藤倉コンポジットとは別の会社です。

このページでは、有価証券報告書(2026年3月期)で確かめられる数字から、フジクラの今の姿と、会社自身が挙げている課題と計画を見ていきます。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。

数字で見るフジクラ

  • 売上:2026年3月期の売上高は11,823.6億円で、前の期より20.7%増えました。4年前(2022年3月期)の約1.76倍です(計算)
  • 利益:営業利益(本業のもうけ)は1,887.1億円(39.2%増)です。経常利益(本業のもうけに、利息など本業以外の損益を足し引きした利益)は1,994.8億円(45.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,571.6億円(72.5%増)です。経常利益は4年前の約5.85倍です(計算)
  • 伸びた事業:売上高の55.2%、営業利益の80.9%は、光ファイバなどの情報通信事業です(計算)。会社は、この事業の売上高が44.7%増えた理由に、生成AIの普及・拡大を背景に、データセンター向けの需要が引き続き伸びたことを挙げています。営業利益が65.7%増えた理由にも、同じ需要の伸びを挙げています
  • 財務:自己資本比率(資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は57.80%で、2022年3月期の36.06%から毎年上がっています

5年間の業績

決算期売上高経常利益当期純利益自己資本比率従業員数
2022年3月期6,703.5億円340.9億円391.0億円36.06%52,434人
2023年3月期8,064.5億円679.0億円408.9億円41.19%54,762人
2024年3月期7,997.6億円697.3億円510.1億円47.12%50,254人
2025年3月期9,793.8億円1,372.4億円911.2億円49.08%51,262人
2026年3月期11,823.6億円1,994.8億円1,571.6億円57.80%50,586人

グループ全体(連結)の値です。当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益です。2025年3月期以降の値は、法人税などに関する新しい会計基準を当てはめた後の値です。数値の出典:有価証券報告書

売上高は、2024年3月期にわずかに減った(0.8%減、計算)あと、2025年3月期(22.5%増、計算)と2026年3月期(20.7%増)の2年続けて、20%を超えて増えました。2024年3月期と2025年3月期の増減の理由は、今回の有価証券報告書には書かれていません。

事業ごとの状況

2026年3月期の状況です。売上高は外部の顧客への売上、利益は営業利益の段階の数字です。有価証券報告書は、事業ごとの売上高と営業利益の増減の理由を1つの文にまとめて書いていて、どちらの理由かを分けていません。

  • 情報通信(光ファイバ・光ケーブル・光部品・通信部品など):売上高6,529.8億円(44.7%増)、営業利益1,527.3億円(65.7%増)。会社が挙げる理由は、上に書いたデータセンター向けの需要の伸びです
  • エレクトロニクス(プリント配線板・電子ワイヤ・ハードディスク用部品・各種コネクタなど):売上高1,723.1億円(7.3%減)、営業利益76.7億円(66.5%減)。会社は、「川下におけるサプライチェーン問題の発現」(川下は、製品の流れで顧客に近い側)、競争の激化、及びタイバーツ高(タイの通貨バーツの値上がり)によるコストの増加の3つを挙げています
  • 自動車(自動車用ワイヤハーネス・電装品など):売上高1,793.7億円(1.3%増)、営業利益68.1億円(17.0%増)。会社は、この期の間は販売価格に転嫁できない銅の値上がりの影響があったものの、「一過性のインフレ影響等の売価反映」(費用の上昇分を販売価格に上乗せすること)が進んだとしています
  • エネルギー(電力ケーブル・通信ケーブル・アルミ線・被覆線など):売上高1,569.8億円(8.1%増)、営業利益189.4億円(58.6%増)。会社は、採算の高い製品の出荷の増加や販売価格の改善のほか、銅の値上がりによるデリバティブ(原材料の銅などの値動きに備える取引)の評価益(期末の時価で評価し直して出た利益)を挙げています
  • 不動産(不動産の賃貸など):売上高110.3億円(1.9%増)、営業利益49.6億円(2.1%増)。会社は、旧深川工場の跡地を再開発した「深川ギャザリア」の賃貸収入などを挙げています
  • その他(事業化を検討している新規事業など):売上高96.9億円、営業損失24.0億円

この区分は2026年3月期のものです。会社は、2026年度(2026年4月からの今の期)から、エレクトロニクスと自動車の事業部門を統合し、「電子・電装事業部門」として運営するとしています。次世代車やAIロボットなどの新しい事業の機会を見据え、両事業の相乗効果(シナジー)で成長につなげるためだとしています。

売上高を顧客の所在地で分けると、米国44.2%、日本20.4%、中国4.3%、その他の国・地域31.1%です(いずれも計算)。1社で売上高の10%以上を占める顧客はありません。

会社が挙げている課題と計画

  • 中期経営計画:2026年5月に「2028年中期経営計画」(2026〜2028年度=2027年3月期〜2029年3月期)を公表しました。「守りの選択と集中」から「攻めの選択と集中」へ舵を切り、成長分野への投資を加速するとしています。2026年度を「第4の創業」のスタートと位置づけています
  • 力を入れる分野:「情報インフラ」「情報ストレージ」「情報端末」の3つの分野に注力し、特に、データセンターの需要の拡大で成長が見込まれるとする前の2つに、経営資源を重点的に配分する方針です。データセンターを支えるエネルギーの課題に向けて、フュージョンエネルギー(核融合)の分野にも取り組むとしています
  • 数値の目標:2028年度(2029年3月期)に、売上高1兆6,000億円、営業利益3,150億円、ROE(株主資本利益率。株主のお金を元手に、どれだけ利益を上げたかの割合)28.5%、ROIC(投下資本利益率。事業に投じたお金に対する利益の割合)21.6%を目指すとしています。2026年3月期の実績は、売上高11,823.6億円、営業利益1,887.1億円です。投資は、自己資本比率50%を維持しながら行うとしています。将来に関する記述は、2026年3月末の時点の会社の判断だとしています
  • 生産能力の増強:光ファイバケーブルは、2026年3月に、日米で合計最大3,000億円を投じて生産能力をその時点の最大3倍に広げる方針を決めたとしています。会社は、2025年10月に米国商務省と枠組み合意書を結び、米国のAIインフラ強化での光ファイバケーブルの供給者に選ばれているとしています。期末の後の2026年5月14日には、この方針に沿って、佐倉事業所(千葉県佐倉市)に約400億円で新工場を建てることを決めました(稼働開始は2030年12月の予定)
  • 事業環境:会社は、2026年度は米国の関税政策や地政学リスクなどで先行き不透明な状況が続くと見込んでいます。一方、情報通信事業では、データセンターの建設投資などが続き、光配線の需要は高い水準で推移する見通しだとしています。エレクトロニクスでは、主要顧客のスマートフォンの需要は堅調と見込む一方、メモリ価格の高騰などで端末の価格が上がると、買い替えの需要に影響する可能性があるとしています。自動車では、世界の生産台数は増えると見込む一方、米国の追加関税やEV(電気自動車)市場の成長の鈍化を慎重に見極めるとしています
  • 主なリスク:事業等のリスクでは、製品が主にインフラ用や最終消費財の部品などのため、景気の循環や各市場の設備投資の動向、顧客の購買方針の変化などの影響を受けるとしています。景気後退などで短い期間に需要が大きく変わると、業績に影響する可能性があるとしています。主な材料の銅の価格が急に変わっても、仕入れ値の変化がすぐに製品の価格に反映されるとは限らないことや、為替レートの変動なども挙げています
  • 米国の追加関税:米国の子会社America Fujikura Ltd.は、一部の輸入製品について、原産国の判断の違いによる追加関税で、米国の税関当局(CBP)から是正措置を受けました。会社は、似た輸入の流れの製品も是正措置を受ける可能性があるとして、関税引当金(将来払う見込みの追加関税に備えて計上した額)136.2億円を計上しています。子会社はCBPに課税について確認する方針で、その結果によっては翌期の引当金の額が大きく変わる可能性があるとしています
  • 減損の兆候:エレクトロニクスの主力のFPC(フレキシブルプリント配線板)事業は、前の期に減損損失(資産の価値を引き下げた損失)72.7億円を計上しました。この期も減損の兆候があると判断し、計上は不要としましたが、主要顧客への売上や粗利が計画に届かない場合などは、翌期に計上する可能性があるとしています

働く人に関わる数字

初任給と募集を除き、この節の数字は子会社を含まないフジクラだけ(単体)のものです。単体の従業員は2,333人で、グループ全体(連結)の50,586人の4.6%です(計算)。

  • 平均年間給与:934.8万円(2026年3月期。賞与と、残業代などの基準外賃金を含む)。前の期より7.8%増えています
  • 平均年齢・勤続年数:43.4歳、15.4年
  • 月平均の残業時間:23.2時間(2025年度=2026年3月期。前の年度は22.0時間)
  • 有給休暇の取得率:66.8%(2025年度。前の年度は69.4%)。女性活躍推進法にもとづく行動計画で、2025年度までの達成を目指していた目標は70.0%でした
  • 男性の育児休業取得率:77.2%(2025年度。法律で定める育児休業などの取得割合で、育児目的の休暇は含まない数え方)。前の年度は86.9%でした
  • 管理職に占める女性の割合:4.8%(2026年3月31日時点)。行動計画で2025年度までの目標としていた5.6%に届かず、2028年度(2029年3月期)までに6.0%以上を目標にしています
  • 海外勤務:総合職のうち海外勤務の経験がある人の割合は18.1%(304名、2025年度)です
  • 賃上げ:2026年の春の労使交渉の結果をふまえ、定期昇給を含めて、組合員の平均で7%を超える賃金の引き上げをしたとしています(この期の平均年間給与や初任給との関係は書かれていません)
  • 初任給(企画専門職):大学卒295,000円、修士了315,000円、博士了335,000円、高専卒275,000円(2026年4月の実績で、これから入社する人の額とは限りません)
  • 募集:募集職種は企画専門職(技術系・事務系)です。採用ページのよくある質問では、企画専門職を「いわゆる総合職に相当するもの」とし、必要に応じて全国転勤や海外駐在などの可能性があるとしています。文系の人は技術系に応募できず、事務系は学部学科を問いません。採用人数の実績は、2026年4月が技術系46人・事務系19人で、採用予定の人数は載っていません。28卒(2028年3月に卒業・修了する人)向けのエントリーの入口があります(公式の採用ページ、2026年9月30日確認)

公式の採用データ

有価証券報告書では分からないこと

有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさ、国内の転勤の多さ、職場の雰囲気は分かりません。有給休暇の取得率や残業時間は単体の数字で、多くの人が働く子会社の数字は載っていません。離職率は、この有価証券報告書に載っていません。事業部門の統合で、配属や仕事の中身がどう変わるかも分かりません。採用ページのよくある質問では、個別の問い合わせによるOB・OGの紹介はしていないとし、会社説明会で先輩社員との座談会を用意しているとしています。説明会などで、関心のある事業の人に直接聞いてみてください。

志望動機で「将来性」を書くときは

「データセンター向けの需要が伸びているから」だけでは、ほかの会社にも言える理由になります。フジクラは、情報通信のほかに、電子部品・自動車の配線・電力ケーブルの事業も持っています。どの事業のどんな製品に関わりたいか、自分の研究や経験をどう生かしたいかまでつなげると、フジクラを選ぶ理由になります。

事業の中身はフジクラは何の会社?、ほかの会社との比較は電線・ケーブルメーカー5社の一覧、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。フジクラの志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。

このページの数字は、2026年9月30日時点で最新の有価証券報告書(2026年3月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。初任給と募集の内容などは公式の採用ページによります(2026年9月30日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。

お祈り診断

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