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キオクシアはやばい?将来性を有価証券報告書の数字で確かめる
執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)
記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。
キオクシアは、電源を切っても記憶が消えない半導体メモリ(NAND型フラッシュメモリ)と、それを使ったSSD(データを保存する装置)などを作る会社です。東芝のメモリ事業が2017年に分社してできた会社で、2024年12月に上場しました。「やばい」は、悪い意味にも、すごいという意味にも使われる言葉です。
有価証券報告書を出すのは、グループを管理する持株会社のキオクシアホールディングス株式会社です。このページでは、有価証券報告書(2026年3月期)で確かめられる数字から、キオクシアの今の姿と、会社自身が挙げている課題を見ていきます。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。
数字で見るキオクシア
- 業績:2026年3月期の売上収益(売上高にあたるもの)は23,376.3億円で、前の期より37.0%増えました(計算)。親会社の所有者に帰属する当期利益は5,544.9億円で、前の期の約2.04倍です(計算)。当期利益は、2023年3月期と2024年3月期には損失でした
- 増えた理由:会社は、売上収益の増加は主に、生成AI用途を中心としたデータセンター向け顧客の力強い需要による平均販売単価の大幅な上昇や、出荷量(記憶容量ベース)の増加によるとしています。営業利益は8,703.7億円で、会社はこの改善を「前述の増収の影響など」によるとしています
- 財務:親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率にあたるもの。資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は37.9%で、2024年3月期の15.7%から上がりました
5年間の業績
| 決算期 | 売上収益 | 税引前利益 | 当期利益 | 親会社所有者帰属持分比率 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 15,265.0億円 | 1,543.6億円 | 1,059.2億円 | 25.9% | 14,199人 |
| 2023年3月期 | 12,821.0億円 | −1,864.4億円 | −1,381.4億円 | 22.1% | 15,231人 |
| 2024年3月期 | 10,765.8億円 | −3,433.3億円 | −2,437.3億円 | 15.7% | 15,249人 |
| 2025年3月期 | 17,064.6億円 | 3,706.7億円 | 2,723.2億円 | 25.3% | 15,042人 |
| 2026年3月期 | 23,376.3億円 | 7,841.0億円 | 5,544.9億円 | 37.9% | 15,218人 |
グループ全体(連結)の値で、国際会計基準(IFRS)です。当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益です。−は損失(赤字)です。数値の出典:有価証券報告書
2023年3月期と2024年3月期は、営業利益の段階から損失でした(営業損失は990.2億円と2,527.0億円)。この2期が損失になった理由は、今回の有価証券報告書には書かれていません。
売上の中身と生産の仕組み
事業の区分(セグメント)は「メモリ事業」1つで、売上収益を用途で3つに分けています。用途ごとの利益は載っておらず、用途ごとの増減の理由も業績の説明にありません。2026年3月期は次のとおりです。
- SSD & ストレージ(主にPC・データセンター・エンタープライズ〔企業〕向けのSSD製品とメモリ製品):13,626.4億円(37.5%増、計算)で、全体の58.3%
- スマートデバイス(スマートフォンなどの民生機器・車載・産業機器などで使う、制御機能付きの組み込み式メモリ製品):7,599.8億円(51.6%増、計算)で、32.5%
- その他(SDメモリカードなどのリテール〔小売り〕向け製品と、製造合弁会社3社を通じたSandiskグループ向けの売上など):2,150.1億円(0.4%増、計算)で、9.2%
フラッシュメモリは四日市工場(三重県)と北上工場(岩手県)で作っています。会社は、2000年から協業するSandiskグループと共同出資の製造合弁会社3社をつくり、2工場の生産能力の約80%を共有し、約20%を単独で持っています。共有分は両社に半分ずつ割り当てられ、工場はキオクシアが運営します。会社は、合弁によって単独より大規模な投資ができるとしています。2026年1月には、四日市工場の合弁の期間を2029年末から2034年末に延ばしました。あわせて条件を見直し、キオクシアがSandiskグループへの製造サービスの対価として、2026〜2029年に合計11億6,500万米ドルを受け取る予定です。
会社は、合弁の運営で対等な権利義務を持つSandiskグループは競合でもあり、方針がずれると意思決定に想定以上の時間がかかるおそれがあるとしています。2034年より後も続けるかは決まっていません。
メモリの市況の波について会社が書いていること
- 波があること:会社は、フラッシュメモリの市場は、急速な技術革新や需要の変動、価格下落の圧力、シェア争いなどで、市況の改善と悪化が周期的に繰り返されているとしています
- 下がるとき:2022年後半から2023年にかけて経験したように、生産量の拡大や顧客の過剰在庫などで需給が崩れると、販売価格が急速かつ大幅に下がる可能性があるとしています。需給バランスの悪化を受けて、2022年10月から2024年3月にかけて生産調整をしたとも書いています。有価証券報告書は、これらと損失との関係を書いていません
- 2026年6月時点の市場:AI用途のデータセンター・エンタープライズ向けSSDが需要を引っぱり、需要が供給を上回って販売価格が上がっているとしています
- 前置き:会社は、フラッシュメモリの市場は成長を続けると考えています。一方で、メモリの需要が中長期的に広がるという調査会社などの予測は、直近の低迷期を事前に予測しておらず、今後も正確ではない可能性があるとしています。DRAMなどほかのメモリやHDD(ハードディスク)もある中で、AI関連の市場の成長がフラッシュメモリの需要につながるとは限らないともしています
- 固定費:固定費の割合が高く、売上収益が少し下がるだけでも、営業利益やキャッシュ・フローへの影響は相対的に大きくなるとしています
- 価格:価格を決める力は限られていて、中長期的には記憶容量あたりの販売価格が過去と同じペースで下がる可能性があるとしています
財務と借入れ
- 有利子負債:2026年3月末の時点で、有利子負債(リース負債を除く社債と借入金)は10,227.9億円、現金及び現金同等物は4,707.1億円です。会社は、中長期的には現預金が有利子負債を上回る状態を目指すとしています
- 借入れの特約:2025年7月に三井住友銀行などと結んだ4,475.0億円の借入契約には、条件(財務制限条項)が付いていました。連結の当期純損益が2期続けて損失にならないこと、資本の合計、EBITDA(営業利益に償却費を足した額)に対する有利子負債の倍率についての条件です。会社は決算期の後の2026年4月27日に1,275.0億円を期限前に返し、5月25日に残りを全額返して契約を解除しました。有価証券報告書に、条件に反したという記載はありません
- 決算期の後の投資:2026年4月8日に、キオクシア株式会社がNanya Technology Corporationの株式を782.1億円で取得しました。目的や持ち分の割合は書かれていません
- 設備投資:2026年3月期は2,837億円でした。2027年3月期は、主に四日市工場と北上工場の前工程(ウエハーに回路を作る工程)の製造設備と建屋に約4,500億円を予定し、自己資金を充てる予定です
会社が挙げている課題とリスク
- 課題:①拡大する市場への対応(データセンター・エンタープライズ向けSSDの新製品など)、②開発競争力の強化、③財務健全性の確保、④生産能力の拡大と地政学リスクへの対応、⑤サステナビリティの取り組み、の5つです。④では、適切な時期に北上工場を拡張するとしています
- 計画の数字:業績が2024年11月公表の「長期財務モデル」を大きく上回っているとして、2026年6月2日の投資家向け説明会で代わりの事業戦略を説明したとしています。数字は有価証券報告書に載っていません
- 災害:フラッシュメモリの生産拠点は日本国内に集中していて、四日市工場は地震や洪水の危険性が高い地域にあるとしています
- 規制:米中貿易摩擦に伴う関税や輸出入の規制などで、中国にある主要な顧客への販売が制限されると、売上収益が大幅に減る可能性があるとしています
- 販売先:Appleグループが売上収益の20.4%(前の期は17.6%)を占め、会社は特定の販売先への依存をリスクに挙げています
- 為替:売上収益は基本的に外貨建てで、費用の相当部分は円建てになり得るため、円高で悪影響を受けるとしています
- 株主:2026年3月末で、ベインキャピタルグループが助言する投資ファンドが株式の21.87%を間接的に、東芝が17.59%を持っています。会社は、競合のSK hynixがこのうち14.17%分の議決権を使える可能性があるとしています
働く人に関わる数字
有価証券報告書は、持株会社(従業員140人)と、グループで最も人数の多いキオクシア株式会社(10,156人)の数字を載せています。持株会社は新卒採用を行っていません。次の数字は、ことわりがなければキオクシア株式会社の値です(2026年3月期)。
- 平均年間給与:941.6万円(賞与と、残業代などの基準外賃金を含む)で、前の期より16.1%増えています。持株会社は1,306.6万円(13.8%増)です
- 平均年齢・勤続年数:44.0歳、18.5年(東芝から会社分割で移った人は東芝グループでの年数を通算)
- 管理職に占める女性の割合:5.1%
- 男性の育児休業等の取得率:69.8%(法律で定める「育児休業等の取得割合」で、育児目的の休暇は含まない数え方)
- 職場の課題:2025年度(2026年3月期)にグループ全体で行った従業員の調査で、「階層間の意思疎通と連帯感」の改善が重要と分かったとしています。部長以上の管理職に360度フィードバック(周りから意見をもらう仕組み)を新たに行いました
- 初任給:技術系・事務系の総合職とも、学部卒・高専(専攻科)修了333,400円、修士了364,900円、博士了422,100円です。2026年4月の実績で、これから入社する人の額とは限りません
- 募集:2027年3月末までに卒業・修了予定の人が対象で、採用予定人数は技術系総合職が200名程度、事務系総合職が20名程度です(公式の採用ページ、2026年9月30日確認)
有価証券報告書では分からないこと
有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさ、転勤の多さ、職場の雰囲気は分かりません。残業の時間、有給休暇の取得率、離職率も載っていません。説明会やOB・OG訪問で、関心のある職種の人に直接聞いてみてください。
志望動機で「将来性」を書くときは
「AIでメモリの需要が伸びるから」だけでは、ほかのメモリメーカーにも言える理由になります。会社が課題に挙げるデータセンター向けSSDや開発競争力の強化などのうち、どこに自分の研究や経験がつながるかまで書くと、キオクシアを選ぶ理由になります。
ほかの半導体メーカーとの比較は半導体メーカー6社の一覧、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。キオクシアの志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。
このページの数字は、2026年9月30日時点で最新の有価証券報告書(2026年3月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。初任給と募集の内容などは公式の採用ページによります(2026年9月30日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。