書類選考に通らない人が見落としている1つのこと
氷室レイ
書類選考に3回連続で落ちたとき、自分のスペックが足りないのだと思った。
メーカーで10年。品質管理一筋。ITスキルはExcelマクロ程度。DX推進のポジションに応募しているのだから、経歴が足りないのは仕方ない。そう思って、応募先をランクダウンさせた。
結論から言えば、経歴が問題ではなかった。書き方が問題だった。
「何をしたか」を書いている人が落ちる
職務経歴書に書くべきことは何か。ほとんどの人は「何をしたか」を書く。
製品認証試験の品質管理業務を担当。関連省庁への書類提出、社内関係部署との調整を実施。
これは業務内容の羅列だ。「やったこと」は分かるが、「この人を採用する理由」は分からない。
人事が知りたいのは「何をしたか」ではない。**「あなたがいたことで何が変わったか」**だ。
Before / After で見る差
Before(業務羅列):
社内の申請プロセスの管理を担当。各部署との連絡調整を行い、期限内の申請完了を実現。
After(変化の記述):
申請プロセスのボトルネック(各部署からの情報収集に平均5日)を特定し、共有フォーマットを導入。情報収集を5日→2日に短縮し、年間の申請遅延件数をゼロにした。
同じ仕事をしていても、Afterは「この人がいたことで何が変わったか」が明確だ。
「変化」を見つける3つの質問
自分の仕事で何が変わったか分からない、という人は多い。特に「ルーティン業務だから変化なんてない」と思っている人。
以下の3つを自分に聞く。
1. 「前任者から引き継いだとき、何か変えたか?」
手順を少し変えた、ファイルの管理方法を変えた、確認タイミングを変えた。小さな変更でもいい。それが「変化」だ。
2. 「何か効率化したか?」
Excel関数を1つ入れただけでも効率化だ。「毎月の集計に3時間かかっていたのを30分にした」。これで十分。
3. 「後輩に何を教えたか?」
後輩に教えた内容は、あなたが体系化した知見だ。「引き継ぎ資料を作った」「マニュアルを整備した」。これも変化。
数字がない場合
「変化を書け」と言われても数字がない、という人がいる。全ての仕事に数字があるわけではない。
数字がない場合は、比較で書く。
- 「以前は〇〇だったが、△△に変えた」
- 「従来3ステップだった作業を1ステップに統合した」
- 「属人化していた業務を、誰でもできるように標準化した」
before → afterの構造があれば、数字がなくても「変化」は伝わる。
書類を直す順番
全部を同時にやらなくていい。まず職務経歴書の1箇所だけ、「変化」に書き換えてみる。
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「何をしたか」ではなく「何が変わったか」が書けているか、10秒で判定する。