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村田製作所の将来性は?業績と会社の計画を有価証券報告書で確かめる
執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)
記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。
村田製作所は、積層セラミックコンデンサなどのコンデンサ、インダクタ(コイル)、通信用の高周波モジュール、リチウムイオン二次電池、センサなどの電子部品を作る会社です。部品は、スマートフォンや自動車、データセンターのサーバーなどの中で使われます。
このページでは、有価証券報告書(2026年3月期)で確かめられる数字から、村田製作所の今の姿と、会社自身が挙げている計画と課題を見ていきます。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。
数字で見る村田製作所
- 業績:2026年3月期の売上収益は18,308.6億円で、前の期より5.0%増えました。営業利益は2,818.4億円(0.8%増)で、親会社の所有者に帰属する当期利益は前の期とほぼ同じ(0.0%増)です
- 増減の説明:会社は、売上では積層セラミックコンデンサがサーバー向けを中心に増え、高周波モジュールなどはスマートフォン向けで減ったとしています。利益では、製品価格の値下がりと減損損失(資産の価値を引き下げた損失)の影響があった一方、操業度益(生産が増えて工場の稼働が上がることによる利益)などもあったとしています
- 受注:受注高(その期に受けた注文の額)は15.6%増え、受注残高(注文を受けて、まだ売上になっていない分)は4,461.7億円で55.2%増えました。コンデンサの受注残高は89.5%増で、会社は、積層セラミックコンデンサの受注がサーバー向けを中心に増え、受注高が売上を上回ったためとしています
- 財務:親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率にあたるもの。資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は85.0%です
4年間の業績
| 決算期 | 売上収益 | 税引前利益 | 当期利益 | 親会社所有者帰属持分比率 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 16,868.0億円 | 3,026.8億円 | 2,439.5億円 | 82.6% | 73,164人 |
| 2024年3月期 | 16,401.6億円 | 2,394.0億円 | 1,808.4億円 | 84.1% | 73,165人 |
| 2025年3月期 | 17,433.5億円 | 3,044.0億円 | 2,338.2億円 | 85.2% | 72,572人 |
| 2026年3月期 | 18,308.6億円 | 3,086.4億円 | 2,339.2億円 | 85.0% | 74,302人 |
グループ全体(連結)の値で、国際会計基準(IFRS)です。村田製作所は2024年3月期から国際会計基準に移り(それまでは米国会計基準)、有価証券報告書の国際会計基準の値が2023年3月期からの4期分のため、4年分の表にしています。税引前利益は、税金を引く前の利益です。当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益です。数値の出典:有価証券報告書
売上収益は2024年3月期に一度減り(2.8%減、計算)、その後2年続けて増えて、3年前(2023年3月期)の約1.09倍になりました(計算)。2026年3月期は売上収益・税引前利益とも表の中でいちばん大きい値ですが、当期利益は3年前より4.1%少ない値です(計算)。2024年3月期に減った理由は、今回の有価証券報告書には書かれていません。
事業ごとの状況
売上収益は、外部の顧客への売上です(2026年3月期)。
- コンポーネント(コンデンサ、インダクタなど):売上収益11,597.3億円(12.3%増)で、全体の63.3%です。営業利益は3,151.3億円(14.5%増)。コンデンサだけで9,364.2億円(12.6%増)あります
- デバイス・モジュール(高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなど):売上収益6,559.7億円(5.9%減)。264.9億円の営業損失でした(前の期は100.0億円の営業利益)。高周波・通信は11.0%減り、センサなどの機能デバイスは9.5%増えました
- その他(ソリューションビジネス、ヘルスケア機器、機器製作など):売上収益151.6億円(16.0%増)で、68.1億円の営業損失でした(前の期は54.4億円の営業損失)
デバイス・モジュールの営業損益には、減損損失489.0億円が入っています。そのうち438.0億円は、表面波フィルタ(必要な周波数の信号だけを通す部品)の事業の「のれん」(会社を買うときに払った額のうち、正味の資産の価値を上回った分)です。会社は、通信市場の高周波化(使う電波の周波数が高くなること)が当初の想定より緩やかなことを踏まえて計算し直すと、この事業の価値が帳簿上の額を下回ったとしています。会社は、高周波モジュール製品などの事業ののれん602.6億円についても、価値の計算に使う割引率が0.8%上がると、減損損失が出る可能性があるとしています。
用途ごとの売上
会社の推計による用途別の売上収益です(2026年3月期)。この期に区分の集計範囲を変えたため、前の期の額は新しい区分に組み替えて比べています。
- 通信:6,529.6億円(3.1%減)で、全体の35.7%です。スマートフォン向けでは、コンデンサなどが増え、高周波モジュールや樹脂多層基板(樹脂を重ねた回路基板)が減ったとしています
- モビリティ:4,744.8億円(4.8%増)、25.9%。自動車向けのコンデンサやセンサなどが増えたとしています
- コンピュータ:3,103.9億円(28.4%増)、16.9%。サーバー向けのコンデンサや電池が増えたとしています。会社は、AIサーバーなどで電子部品の搭載数が増え、データセンター関連の需要が拡大したとしています
- 家電:1,426.9億円(0.1%増)、7.8%
- 産業・その他:2,503.3億円(7.8%増)、13.7%
会社が挙げている計画と課題
会社は、長期構想「Vision2030」の第2段階として、2025〜2027年度(2026年3月期〜2028年3月期)の「中期方針2027」を進めています。計画などの将来に関する記述は、2026年3月末時点の会社の判断です。
- 目標と実績:目標は、売上収益2兆円、営業利益率(売上収益に対する営業利益の割合)18%以上、ROIC(税引後)12%以上です。2026年3月期は営業利益率15.4%、ROIC 9.7%で、会社は、どちらも前の期を下回ったとしています
- ROIC:会社の定義では、営業利益から税金の分を引いた額を、設備・のれん・在庫などに投じたお金(投下資本)の平均で割った割合です
- 伸ばす分野:スマートフォンなどの「エッジデバイス」と、「モビリティ」「ITインフラ」を基盤の領域とし、コンデンサなどでシェアNo.1の確立を目指すとしています
- 投資:2026年3月期の設備投資は2,477.8億円で、75.8%がコンポーネントです(計算)。翌1年間の重要な設備の新設などに、2,500億円を投資する予定です
「事業等のリスク」では、連結売上収益の約50%と生産高の約20%を中華圏が占めることや、中国の地場の部品メーカーが急速に力をつけていることを挙げています。売上収益の51%を占めるコンデンサに代わる技術や、強力な競合が現れる可能性も挙げています。
働く人に関わる数字
平均年間給与から管理職に占める女性の割合までは、子会社を含まない村田製作所だけ(単体)の値です(2026年3月期)。
- 平均年間給与:838.2万円(賞与と、残業代などの基準外賃金を含む概算額)。前の期より4.4%増えています
- 平均年齢・勤続年数:40.5歳、14.4年(従業員11,174人)
- 男性の育児休業取得率:87%(育児目的の休暇は含まない数え方)
- 管理職に占める女性の割合:4.4%で、2027年度(2028年3月期)に7%、2030年度(2031年3月期)に10%を目標にしています。グループ全体(村田製作所と連結子会社)では6.2%です
- 従業員エンゲージメント:国内外の約72,000人の全従業員が対象の調査で、2025年度(2026年3月期)の肯定回答比率は68%です(目標は2027年度に71%以上)
- 初任給(総合職):高専専攻科卒・学部卒295,000円、修士了316,000円、博士了352,500円(2026年4月時点の額で、これから入社する人の額とは限りません)
- 募集:総合職の2027年採用版の募集要項で、採用予定は技術系200〜220名程度、事務系30〜50名程度です。年間休日は123日(うるう年は124日)です。2028年卒向けのエントリーの入口もあります(公式の採用ページ、2026年9月30日確認)
有価証券報告書では分からないこと
有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさ、転勤の多さ、職場の雰囲気は分かりません。有給休暇の取得率、残業の時間、離職率も載っていません。説明会やOB・OG訪問で、関心のある製品や職種の人に直接聞いてみてください。
志望動機で「将来性」を書くときは
「電子部品の需要は伸びるから」だけでは、ほかの電子部品メーカーにも言える理由になります。村田製作所では、サーバー向けのコンデンサが伸びた一方、高周波モジュールなどのデバイス・モジュール事業は営業損失でした。どの製品や用途(サーバー、自動車、スマートフォンなど)に、どの仕事で関わりたいかまで書くと、村田製作所を選ぶ理由になります。
事業の中身は村田製作所は何の会社?、ほかの電子部品メーカーとの比較は電子部品メーカー8社の一覧、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。村田製作所の志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。
このページの数字は、2026年9月30日時点で最新の有価証券報告書(2026年3月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。初任給と募集の内容は公式の採用ページによります(2026年9月30日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。