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ロームの将来性は?2年続いた最終赤字と会社の計画を有価証券報告書で確かめる
執筆・編集:お祈り診断(AIを使用)
記事の作成と点検にAIを使用しています。実際の採用担当者の監修記事ではありません。
ロームは、LSI(多くの回路を1つのチップにまとめた半導体)や、トランジスタ・ダイオード・パワーデバイス(電気の変換や制御に使う半導体)などの半導体素子、抵抗器などを作る会社です。電気自動車などに使うSiC(炭化ケイ素)のパワーデバイスも作っています。
2025年3月期と2026年3月期は、2年続けて最終損益(親会社株主に帰属する当期純損益)が赤字でした。このページでは、有価証券報告書(2026年3月期)から、赤字の中身と会社が挙げている課題・計画を見ていきます。職場の雰囲気や部署ごとの忙しさは、有価証券報告書からは分かりません。
数字で見るローム
- 売上:2026年3月期の売上高は4,811.5億円で、前の期より7.3%増えました。会社は、自動車・民生機器・産業機器の市場向けで増えたとしています
- 本業の利益:営業利益は108.6億円で、前の期の400.6億円の損失から黒字になりました。会社は、売上の増加と、前の期の構造改革で固定費を減らした効果を挙げています。経常利益も192.2億円の黒字です
- 会計の変更:この期から「減価償却」(設備などの代金を、使う年数に分けて費用にすること)を、初めの年ほど多く費用にするやり方から、毎年同じ額にするやり方に変えました。設備の安定稼働が見込まれるためとしています。会社によると、前のやり方より営業利益と経常利益が155.5億円多くなっています。前のやり方のままだと、営業利益は46.9億円の損失、経常利益は36.7億円の利益です(計算)
- 最終損益:当期純損失は1,584.2億円で、前の期の500.7億円より大きくなりました。会社は、SiC事業の固定資産を中心に、減損損失(資産の価値を引き下げた損失)1,936.0億円を計上した結果だとしています
- 受注:受注高(その期に受けた注文の額)は25.2%増、受注残高(注文を受けて、まだ売上になっていない分)は33.5%増です
- 財務:自己資本比率(資産のうち、返す必要のないお金でまかなっている割合)は59.1%で、前の期の61.7%から下がりました
5年間の業績
| 決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期純利益 | 自己資本比率 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 4,521.2億円 | 825.5億円 | 668.3億円 | 81.6% | 23,401人 |
| 2023年3月期 | 5,078.8億円 | 1,095.3億円 | 803.8億円 | 81.4% | 23,754人 |
| 2024年3月期 | 4,677.8億円 | 692.0億円 | 539.7億円 | 65.3% | 23,319人 |
| 2025年3月期 | 4,484.7億円 | −297.0億円 | −500.7億円 | 61.7% | 22,608人 |
| 2026年3月期 | 4,811.5億円 | 192.2億円 | −1,584.2億円 | 59.1% | 21,756人 |
グループ全体(連結)の値です。当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益です。−は損失(赤字)です。数値の出典:有価証券報告書
2025年3月期は営業損益の段階から赤字で、特別損失(その期だけの特別な損失)には減損損失303.7億円と特別退職金(通常の退職金とは別に支払う退職金)21.7億円が入っています。
2026年3月期の特別損失は2,154.8億円で、その89.8%が減損損失です(計算)。減損損失のうち1,916.5億円は半導体素子の事業の分で、会社は、主にパワーデバイスの収益環境が悪くなり、設備などが将来生むと見込むお金が帳簿上の額を下回ったとしています。
事業ごとの状況
売上高はグループ外の顧客への売上、事業の損益は営業利益の段階の数字です(減損損失は入っていません)。減価償却のやり方の変更で、LSIの利益は62.1億円増え、半導体素子の損失は78.3億円減っています(会社の説明)。
- LSI(アナログ・ロジック・メモリ):売上高2,183.9億円(7.1%増)、利益245.4億円(前の期は7.7億円の損失)。自動車のボディ(照明やドアロックなど)向けや電動車(原文は「xEV」)向けが伸びたとしています
- 半導体素子(トランジスタ・ダイオード・パワーデバイス・発光ダイオード・半導体レーザー):売上高2,052.6億円(9.7%増)、損失227.0億円(前の期は459.0億円の損失)
- モジュール(プリントヘッド・オプティカル・モジュール):売上高315.9億円(3.0%減)、利益35.2億円(30.9%増)
- その他(抵抗器):売上高259.0億円(3.5%増)、利益41.0億円(62.6%増)
SiCについて会社が書いていること
SiCはパワーデバイスの材料です。SiCのパワーデバイスは半導体素子の事業に入りますが、SiCだけの売上や設備投資の額、需要の見通しの数字は、有価証券報告書にはありません。
- 需要の見通し:会社は、バッテリー式電気自動車(BEV)の市場の成長見通しが従来の想定を下回ったことを、減損損失の理由に挙げています
- この期の売上:SiCパワーデバイスは、電動車向け製品の売上が堅調だったとしています
- 投資:全社の設備投資は824.0億円で、前の期より38.1%減りました。研究開発費は466.1億円で、18.6%減りました。そのうち691.0億円(83.9%、計算)が半導体素子の事業です。会社は、直近は設備投資を必要最小限にして固定費の増加を抑えたとしています
会社が挙げている課題と計画
- 課題:国際競争力を高めるには、事業ポートフォリオ(事業の組み合わせ)の見直しや技術開発力の強化、経営統合を含めた事業規模の確保などの検討が重要だとしています
- 前の目標:2021年に定めた中期経営計画では、2025年度(2026年3月期)に売上高6,000億円を目指していました。実績は4,811.5億円です
- 中期経営計画:第2期中期経営計画「MOVING FORWARD to 2028」にもとづき、生産拠点の再編、事業ポートフォリオの適正化、価格の適正化などの構造改革と、SiC事業の収益化を進めています。2026年4月には、国内の製造子会社3社を、前工程(ウエハに回路を作る工程)と後工程(組み立てとテスト)の2社に再編しました
- 財務目標:2028年度(2029年3月期)に売上高5,000億円以上、営業利益率(売上高に対する営業利益の割合)20%以上、ROE(自己資本に対する当期純利益の割合)9%以上です。2026年3月期は、会社が重視する指標の表で、営業利益率が2.3%、ROEが−19.2%です
- 統合の協議:2026年3月27日に、東芝デバイス&ストレージの半導体事業、三菱電機のパワーデバイス事業との事業・経営統合に向けて、協議を始める基本合意書を結びました。統合の形や時期は、有価証券報告書にはありません
働く人に関わる数字
平均年間給与から管理職に占める女性の割合までは、子会社を含まないロームだけ(単体)の値です(2026年3月期)。
- 平均年間給与:803.5万円(賞与と、残業代などの基準外賃金を含む)。前の期より0.8%減っています
- 平均年齢・勤続年数:42.4歳、14.0年(従業員4,199人)
- 月平均の残業時間:13.7時間
- 有給休暇の取得率:84.2%
- 男性の育児休業取得率:78.1%
- 管理職に占める女性の割合:1.5%。グループ全体では13.8%で、2025年度の目標は15.0%でした
- 初任給:学士・高専専攻科で、技術系257,000円、営業・管理系249,000円(2025年度の実績で、これから入社する人の額とは限りません。営業は別に営業手当あり)
- 採用人員:2025年入社の実績で、技術124名、営業・管理15名です。募集要項は2027年3月に卒業・修了見込みの人が対象です(2026年9月29日確認)
有価証券報告書では分からないこと
有価証券報告書で分かるのは、主に会社全体の数字です。部署ごとの忙しさ、転勤の多さ、職場の雰囲気は分かりません。統合の協議が、配属や処遇にどう影響するかも分かりません。説明会やOB・OG訪問で、配属されそうな部署の人に直接聞いてみてください。
志望動機で「将来性」を書くときは
「パワー半導体は伸びるから」だけでは、ほかの会社にも言える理由になります。LSIやSiCなど、どの製品のどんな仕事に関わりたいかまで書くと、ロームを選ぶ理由になります。
ほかの電子部品メーカーとの比較は電子部品メーカー8社の一覧、事業の中身はロームは何の会社?、つなぎ方はBtoBメーカーの志望動機で説明しています。ロームの志望動機を書いたら、お祈り診断で確かめられます。このページの有価証券報告書の要点を応募先の資料として添え、採用側の5つの視点で、根拠が足りない所を見ます。
このページの数字は、2026年9月29日時点で最新の有価証券報告書(2026年3月期)から取りました。億円への換算と、(計算)と書いた値は、有価証券報告書の数字から計算しました。初任給と募集の内容は公式の採用ページによります(2026年9月29日に確認)。投資の判断材料として書いたものではありません。